走り幅跳びでより大きな記録を狙うには、「技術(フォーム)」「筋力・パワー」「スピード」「柔軟性/可動域」「メンタル」の5つの要素をバランスよく鍛えることが大切です。走り幅跳びは特にスピードが大切なのでスピードを乗せることを意識しましょう。
1.助走(スピード)の強化
- スプリントドリル
- 30~60mの全力ダッシュを反復。スタート反応と加速力を養成。
- フライングスタート(20m助走+30mタイム計測)も効果的。
- サーキット形式
- 50mダッシュ→プライオメトリック(バウンディング)→50mダッシュ→休憩、を数セット。
- 心肺持久力と爆発的スピードの持続力を高める。
- フォームチェック
- 助走時の上下動を最小限にし、前傾姿勢を保つ練習。
- ドローイン(お腹を引き締める)を意識し、ブレない走りを。
2.転換(カーブから跳躍への切り替え)
- カーブ走の練習
- 緩やかなカーブを設定し、助走後半に内脚外脚の踏み込み練習。
- ボード(踏切板)直前での重心移動と体幹のブレ抑制を意識。
- 踏切ドリル
- 片脚ジャンプ(踏切脚のみで連続3~5回)→助走挟んで本跳躍、を繰り返す。
- 「蹴り上げる」ではなく「地面を後方へ押し返す」イメージで。
3.跳躍フォームの最適化
- ハング/ホップ&スティル動作
- 空中姿勢を安定させるドリル。腰を引き上げ、両脚を前に揃える練習。
- ミニハードルを置き、その上を飛び越えて脚を揃える感覚を養う。
- ビデオ撮影によるフィードバック
- 跳躍全体を斜め後方から撮影し、専門コーチや自分で動作解析。
- 腕振りのタイミング、膝軸の伸び、空中姿勢の崩れをチェック。
4.筋力・パワー強化
- プライオメトリックス(跳躍系トレーニング)
- ボックスジャンプ(30~60cm)×3セット×5~8本
- ドロップジャンプ(ドロップ + 反動ジャンプ)×3セット
- ウェイトトレーニング
- スクワット、デッドリフト、ランジ:各3~5セット×5~8レップ
- クリーン系(パワークリーン等)も地面反発力強化に有効
- 体幹トレーニング
- プランク(前後左右)、サイドプランク、バードドッグなど×各3セット×30~60秒
- 重心ブレを抑えて効率的に地面を押せるように。
5.柔軟性・可動域の向上
- ダイナミックストレッチ
- 股関節スイング(前後左右)、膝引き上げ、ヒールアップなど助走前ウォームアップに組み込む。
- スタティックストレッチ
- 練習後にハムストリング、大腿四頭筋、腸腰筋、臀部、ふくらはぎを重点的に各30秒×2セット。
- モビリティドリル
- 股関節の回旋可動域を広げるためのバンド牽引/ピラティス系ドリル。
6.メンタル・イメージトレーニング
ポイントまとめ
- 質×量の最適化:練習量を増やすだけでなく、1本1本のフォーム精度を高める。
- コンディション管理:疲労をためすぎず、十分な睡眠・栄養補給を心がける。
- 継続的なフィードバック:ビデオやコーチの目で定期的にフォームを修正する。
挫折することもあるかもしれませんが
ぜひ上記を参考に、自分の現状と目標に合わせた練習メニューを組み、少しずつ記録更新を目指してみてください!