目次
1.まずは症状を確認する
- 主な症状例
- 気分がひどく落ち込む、何をしても楽しくない
- 不眠・過眠、食欲不振・過食
- 集中力・意欲の低下、疲れやすい
- 自分を責める思考、自殺念慮
これらが2週間以上続く場合は、早めに専門家への受診を検討しましょう。
2.周りに相談すべきか
● 友人・信頼できる人に話す
- 気の置けない友人や教師、先輩など、話しやすい相手を選びましょう。
- 「気分がずっと沈んでいる」「何も手につかない」と具体的に伝えると、周りも状況を理解しやすくなります。
● 学校・職場の相談窓口を利用する
- 学校ならスクールカウンセラー、保健室の教員、学生相談室など。
- 会社やアルバイト先なら産業医、メンタルヘルス窓口、人事担当に相談できます。
3.専門家(医療機関)への受診
- かかりつけ医・精神科・心療内科 へ予約
- 初診時は身体的検査も行い、うつ病かどうかや他の病気の可能性を除外します。
- 治療内容
- 薬物療法:抗うつ薬や睡眠導入薬など
- カウンセリング療法:認知行動療法(CBT)などの心理療法
- 定期的なフォローアップで効果や副作用をチェック
- 継続的な通院
- 効果があらわれるまで数週間〜数ヶ月かかることも。医師と相談しながら続けましょう。
4.ご両親・ご家族ができること
- まずは「聴く」姿勢を
- 否定せず、ただ「つらいね」と共感的に寄り添いましょう。
- 専門家受診への橋渡し
- 医療機関の情報を一緒に調べ、予約を手伝う。付き添いも心強いです。
- 日常生活のサポート
- 無理のない生活リズムづくり(早寝早起き・バランスの取れた食事)を促す。
- 家事分担や休養時間の確保など、環境面で負担を軽く。
- 情報収集と学習
- うつ病の理解を深める書籍やサイトで正しい知識を得る(家族向けの解説冊子など)。
- 自分たちのケアも忘れずに
- 家族自身もストレスを感じやすいので、相談窓口や支援グループの活用を。
5.緊急時の連絡先
- こころの健康相談統一ダイヤル(#7119)
市町村の保健所につながり、地域の相談窓口を案内。 - 各都道府県の精神保健福祉センター
ネット検索で〈〇〇県 精神保健 福祉センター〉を参照。
6.セルフケアのポイント
- 生活リズムを整える:起床・就寝・食事の時間を一定に。
- 軽い運動を取り入れる:散歩やストレッチなど、体を動かす習慣を。
- リラックス法を試す:呼吸法、瞑想、好きな音楽や読書で気分転換。
- 無理をしない:「今日はこれだけでいい」と小さな目標設定を。
一人で悩みを抱え込むと症状が悪化しやすいので、まずは信頼できる誰かに「助けてほしい」と声をあげてみてください。専門家のサポートを受けながら、ご本人もご家族も少しずつ回復へ向かえるよう支えていきましょう。鬱病は一人だとどんどんしんどくなってくるので周りの信頼できる人に話してみるのがおすすめです。